薪ストーブで部屋が温まらない【2】
温まり難い家を薪ストーブの火力を強にして温めるという燃焼レポ-トです。
薪ストーブで部屋を温める上で大事なのは最初にドカンと室温を上げて巡航運転、またはそのまま薪を追加せずに室温を維持するということだ。チョロチョロ薪をケチって焚いていてはいつまでも温まらず、逆に薪の燃費効率が悪いという話がある。自分もストーブ導入時にオノストーブさんから耳にタコが出来るほどその点をレクチャーして頂いた。
そしてその事を実践しているがそれでも部屋が温まるまでに2時間強はかかってしまう。
その理由は前回の記事で説明した通りだが、今回は極端に焚き付けの薪を投入したらどうなるか?
という実験的な焚き方をしてみた。
当たり前だが薪ストーブを設置している家は各家によって条件が違うわけで、自分の住む家ではどういう焚き方をすれば、どんなペースで温かくなるのか?という事を最大火力側での検証をしてみようと思ったのだ。
最大側を知ればそこから引算して自分の家に見合った炊き方をすればいいのだ。
まず薪ストーブを使った場合の部屋の快適温度について説明したい。
これは設置して頂いたおのストーブさんから教えて貰った話しだが、その快適温度は23℃。
これより温かくして25℃を越えると日本人は暑いと感じるらしい。
23℃と聞くと少し肌寒く聞こえるかもしれないが、もちろんフリースやダウンを着込んでの快適温度では無い笑。まあスエットのパンツを穿いて上は長袖のTシャツ程度の服装を対象にしての快適温度だ。
薪ストーブの温かさが遠赤外線である事から見かけの温度表示よりも温かく感じる事も考慮されている。
尚且つ薪ストーブは部屋全体の壁や床、天井まで温めるからある時を過ぎるとその壁や床自体が熱放出を始めるらしい。
私自身も23℃が快適温度である事を身をもって体感しており、いつも23℃を基準に薪ストーブを操作している。
今回の検証で目指すのも室温23℃で、薪ストーブの火力を強(の意識)にして何時間で到達するのかをやってみた。
薪ストーブの火力強の意識で自分が定めた条件は天板温度400℃越えだ。
またそれを半年乾燥のシイでやろうとしたのだからなかなかのチャレンジ精神を持った薪貧乏野郎だ笑
今回の焚き付けは初めての4階建
屋上に焚き付けのヒノキ細割
4階シイ→シイ→シイ
3階シイ→ヒノキ→シイ
2階シイ→ヒノキ→シイ
1階シイ→シイ→シイ
シイ中割10本、ヒノキ中割2本合計12本という布陣で着火する。
朝5時の部屋の温度は19℃
では検証開始!!
いつもの上から着火
15分後全体に炎が回り始める
全ての給気全開
着火より20分後の天板温度327℃
室温は0.1℃上昇笑
着火より30分後375℃
炉内温度↓
測定不能笑
ということは温度計の限界が550℃だからそれ以上ということだ。
炉内温度は全面ドアを開いて測るから火傷しそうになったじゃねーかコノヤロー!笑
※後で分かった事だが、今回の検証を行っていく中で何度か炉内温度を測った。オノストーブジェニファーでは天板温度300℃越えた辺りが炉内温度550℃のようだ。
室温は
19.5℃
0.5度上昇
今回の検証で薪の追加投入は考えて無かったので一時給気を絞り始める
ここで薪の追加投入ををすれば良かったのだが、今回は焚き付け(1発焚き)での検証だったので火遊びが始まってしまった笑
炉内温度測定不能(550℃越え)の状態でおもむろにダンパー閉止
上からドロドロと落ちてくる炎
吸排気を絞った時に見る炎はなんか怖くて綺麗だ