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薪ストーブで部屋が温まらない【6】

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何度も繰り返しになるが、今回の検証はストーブの火力をにする意識で温まりにくい構造の我家をどうやったら早く温めるられるかの検証だ。

 

下のグラフは10/28-10/31-11/1と計3回行った検証用強燃焼の室温上昇グラフです。

f:id:firewoodblog:20181102161310p:image

縦軸は室温上昇、横軸は経過時間

 

天板温度400℃を目指して強燃焼を行ったが、10/28(青線)は370℃までしか上昇しなかった。

 

全ての検証において使用した薪は半年乾燥のシイと4ヶ月乾燥のヒノキだ。全て中割

 

各検証について簡単に説明すると、

◆青線グラフ

焚き付け時に大量の薪を炉内に積み上げて点火し、限界までストーブ温度を上げてから給気を絞りダンパーも閉めて薪を追加せずに放置。 

薪13 本消費

※実際は樫を1本追加してしまった笑

 

◆黄色線グラフ

22本の薪を用意して基本的に1次給気での燃焼を意識して薪を追加し続ける。

※薪20本消費

 

◆オレンジ線グラフ

目標天板温度まで1次給気を開けてストーブ温度を上げて、それ以降は給気を絞り2次燃焼を意識して焚く。

※薪14本消費

 

最も効率よく室温を上げられたオレンジグラフ焚き方と、最も効率の悪かった黄グラフの焚き方では薪の消費量でみれば6本の差があるのにオレンジの方が早く室温が上昇している。

下の表はその2つの燃焼状態の時間、室温、天板温度の値をまとめたものだ。

f:id:firewoodblog:20181102163815p:image

細か過ぎて見えないかもしれませんが、左がオレンジグラフで右が黄色グラフです。

この表で注目したいのは天板温度が400℃を越えた時間と、その後天板温度300℃以上を保った時間が殆ど同じということ。

両方とも点火後約40分で天板温度が400℃に達して、天板温度300℃以上を保った時間もお互い約1時間である。

なのに薪の消費量は黄色グラフが約1.4倍、しかも室温上昇5℃に到達するまでの時間もオレンジの方が早かった。

 

この変態ブログを読んで下さってる皆さんならもう解ってると思いますが、原因は黄色グラフの燃焼では炉内で熱せられた空気が煙突から外にドンドン放出されていた訳です。表を見てもわかるように同じ300℃台でも平均天板温度が給気を絞ったオレンジグラフ側が高い。

尚且つ黄色グラフの燃焼では1次給気を多く行なっていたので、ストーブ周りに漂う温かい部屋の空気も吸い取られて煙突から外に逃げていたのでは無いだろうか?

オレンジグラフの燃焼では2次燃焼がしっかり働いていて、炉内の熱を閉じ込めながら少ない給気で効率の良い燃焼が行われおり2本だけの薪追加で約1時間ものあいだ天板温度300℃を維持したということだ。

※天板温度400℃に達してから以降は天板温度300℃以上を保つように操作したが、オレンジグラフの検証では追加した薪は2本、黄色グラフの検証では6本だった。

逆に言えば黄色グラフの検証時に400℃に達した時に一度にまとめて6本追加してそのまま給1次給気を絞り2次燃焼のみの状態に操作すれば、オレンジよりも天板温度300℃以上を長時間キープして早く室温が上昇したかもしれない。

 

今回のオレンジグラフで出来た薪の消費量14本、1時間半で室温5℃上昇は温まりずらいと思っている我家においては良い結果だった。

今回の検証は天板温度400℃を目指して行ったが、これからの日常運転での室温を早く上げる為の強燃焼では天板温度350℃を基準としてやっていきたい。

 

 

そして口説いようだか検証で使ってる薪は半年乾燥のシイだ。今後もっと比重の高い薪を焚けるようになった時どうなるかが楽しみ♪

 

ドヤ顔で検証!検証!とやってますが、ストーブ経験豊富な皆さまのご意見、アドバイスも是非頂きたいです。

 

尚、この焚き方は我家の環境においてオノストーブジェニファーを使用しての焚き方であって他の環境には当てはまるものではない。

 

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firewoodblog.hatenablog.com