薪の火持ち検証【椎】ツブラジイ
薪の”火持ち”を検証している。
クヌギ→アラカシに続いて検証するのは椎(ツブラジイ )だ。私の住んでいる高知県には沢山生えている樹種であり我が家の薪棚にも沢山積まれている。
一言で『シイ』と言っても私が知る限りでは代表的なものに3種類のシイがある↓
スダジイ 比重0.61
マテバシイ 比重0.61
ツブラジイ 比重0.51
があり、高知県に生えている大半の椎はツブラジイである。
したがって我が家に積まれてる椎も大半がツブラジイ だ。
今回はこの高知県で最も手に入りやすい広葉樹ツブラジイ の検証を行う。
これまでの検証と同様の方法で椎の中割を10本準備した。
検証用の薪サイズの揃え方や検証方法はこちらの記事に書いてあるので参照して下さい↓
基準となるクヌギの中割10本の重量が11kgだからツブラジイ の場合は比重0.51をクヌギの比重0.85で割って、0.51÷0.85=0.6となり
薪の重量は11kg×0.6=0.66kgとなる。
準備した中割10本を土間に積み上げてみた。
やはり今までの検証と同様のサイズ感の薪になる。どうやら気幹比重を使って薪のサイズを揃える方法は有効なようだ。
炉内への薪の組み方も全く同じ、今シーズンひたすら焚いてきた椎の実力はどうなのか?
火付きが良く 綺麗に燃えてくれる。
天板温度300℃を超えた頃の薪の状態はクヌギと比べて劣化が激しい感じだ。
最高天板温度は360℃、ここで薪を追加すれば更に温度は上がるのだが1発焚きの検証だから追加は行わない。
最高温度付近の燃え方の動画を撮った↓
しっかり二次燃焼してて淡い色の炎が綺麗だ
それでは椎(ツブラジイ)の中割10本(0.66kg)を追加薪無しの1発焚きをした燃焼結果です。
★天板温度250℃以上を継続した時間→53分
★天板温度300℃以上を継続した時間→37分
★最高天板温度→360℃
基準としているクヌギとの比較表↓
こうして見るとクヌギの優秀さがはっきり解る。天板温度300℃以上の保持時間だけで比較してもクヌギの数値は1.5倍(151%)となる。
しかも椎の場合は400℃を超えて無いのだから部屋を暖める暖房性能は更に開きがある事がわかった。
気幹比重の差によって”薪の火持ち”に違いがある事がより鮮明に解る結果となった。
この結果を薪棚に例えるとクヌギ10㎥に対して椎は15㎥以上がイコールになる訳だ。
この結果を得て正直ほっとしている、、、
この検証をして仮に椎がクヌギの結果と肉迫した場合、自分の薪に対する想いは興ざめしてこの薪ブログも終演を迎えていただろう。
薪はその種類によって燃え方•熱量•火持ちが違うから面白いのだ!
やっぱり薪は楽しくてしょうがねーなこのヤロー!!
次はウバメガシやります
ではまた次回