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樫の薪について(アラカシ)

樫の薪ってどうよ?

 

こんばんは薪ブログです

 

樫は最高の薪だの、樫は別格だの、樫は火持ちが良いだの、樫の熾は長持ちするだの、樫は乾きにくいだの、、、

色々と言われている。

そんな最強の薪との呼び声高き『カシ』

 

その樫についてとことん書いてみようと思う。

正直自分の様なヒヨッコが樫という薪界のレジェンドについて書いて良いものか?

と少しだけ葛藤したが書きます笑

 

あくまで現時点での樫に対する自分なりの評価である。

 

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【樫は別格】というフレーズを聞く事がある。

正直言って、樫のライバルとして君臨する薪界のスター選手であるクヌギと比べた場合、その差を見つける事は難しい。

私自身、樫が’’別格’’な理由が知りたくて、色々なブログなどを見たが’’別格’’の理由を納得させてくれるようなものは見た事が無い。

 

だから樫が別格な理由を自分で書く笑

 

沢山の長所がある樫だが、樫が別格である大きな理由その①

■樫は完全燃焼しやすい

樫は燃え辛いと言われるが、その真の意味を良く理解すると完全燃焼しやすいとなる。

意味がわからないと思うから説明する

樫が燃え辛い→少しづつ燃える

という事。

ストーブの給気を沢山送り込もうが、絞ろうが樫は自分のペースで少しづつ燃えるから給気不足になり難く結果完全燃焼しやすいという事だ。

コレが樫が薪として優秀たる1番の理由だと思う。

しかも、樫の薪自体は少しずつ燃えてるのにその炎はメラメラと大きく熱量が非常に高い。

 

理由その②

■樫は自ら燃える

樫の燃焼を見てつくづく思うのは油でも含んでるんじゃないか?と思うほど自らメラメラと燃えてくれる。

他の薪の場合、給気を絞るタイミング次第では翌朝黒く炭化した燃えカスが残るが、樫についてはほぼそれが無い。

樫が長時間燃えた最後の姿は小麦粉のような真っ白でモフモフな灰がストーブの床に雪ように残ってる姿だ。

空気の力に頼らず最後まで自分の力で燃え尽きようとする樫の自力燃焼が凄い。

 

理由その③

■熾が凄い

樫の熾が優秀である事は有名だ、

夜9時以降に樫の中割4本もしくは大割2本ほど入れて適度に火が回ってから給気を絞ればダンパーを絞らなくても翌朝は熾が残っている。

因みにの我が家の給気を絞った状態とは、一次給気全閉、2次給気全開、ダンパー全開という状況だ。

※就寝時に薪が熾になっていればダンパーを絞る。

翌朝5時の時点では白い灰をほじくれば真っ赤な熾が出てくる。

あくまで我家の環境における話しだが、熾が凄いと言っても残念ながら熾の状態では室温の上昇は望めない。

炉内に熾が敷き詰められて、熾から炎が上がらなくなった状態のストーブ天板温度は200℃程度だ。

そこから徐々に温度が低下して、熾の周りを白い灰が覆い始めると天板温度は200℃以下に下がってくる。

そして朝5時の時点では大体の場合天板温度は50〜100℃弱ぐらいだ。

就寝時の室温が25〜27℃の場合、外気温が氷点下の朝でも室温は19〜20℃はある。

因みに椎や桜だと熾は残らず、朝の室温は16〜18℃ぐらいだ。

見かけの温度差的には大差ないが、熱源が無く冷えた床や壁の状態と、100℃弱でも熱源がありほんのり温かみのある床や壁とでは朝に火を入れた時の室温の上がり方に差がでる。

 

理由その④

■乾燥が甘くても良く燃える

乾燥の甘い樫を焚く事をお勧めするのはどうかと思うが、樫は木口からシューシューと泡を吹く状態でも2年乾燥のクヌギと遜色無い熱量で燃えてくれる。因みに半年乾燥の状態で確認した事だ。

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ただ、焚き付けから半年乾燥の樫を投入すると流石に煙突を盛大に汚してしまう恐れがあるから、熾がしっかり出来た炉内に投入するのがいいだろう。

 

理由その⑤

■嵩張らない

薪棚に積んだ時の話しだが、樫は樹皮が薄いから嵩張らない。クヌギやコナラなど薪として優秀だと言われるが、樹皮が厚い分嵩張る。

 

以上が現時点で私が感じる樫の優位性だ。

ただし、あくまでクヌギと比べた場合だが薪の熱量では冒頭の方でも書いたが大きな差はない。同格とみていいだろう。

 

続いて樫の欠点についても触れておく。

ライバルと言われるクヌギを比較対象として書くと、

樫がクヌギと比べて大きく劣る点がある。

■1本の木から取れる薪の量が少ない

薪の総合力みたいな話しになってきたが、山で伐採した木を薪にする場合、この違いは大きい。同じ年数育ったクヌギと樫とでは幹の太さや木の高さに差が有り、尚且つクヌギは真っ直ぐ上に伸びる性質があるが樫は横に広がって育っていく。結果的に薪割をする際にもクヌギは素直で真っ直ぐな玉が取れやすいのに対して樫はその逆だ。

あっさりまとめて表現すれば、薪を作る効率が樫は悪いとなる。

 

■乾燥に時間がかかる

薪の理想的な乾燥期間は2年と言われている。

これはまだ私が経験して無い話しだか、樫は2年経っても乾燥していない場合が良くあるらしい。樫は3年乾燥と言う人もいるくらいだ。

ただし、この事が欠点とならない場合もある。

先の樫の長所でも書いたが、樫は乾燥が甘くても良く燃えてくれるという事を書いた。

実際に私はその事について数値的な検証をしており、2年乾燥のクヌギと半年乾燥の樫が同等の火力、火持ちをした事を実証している。

熾が沢山敷き詰められた炉内であれば、樫は半年乾燥で投入しても大活躍してくれる。今シーズンはこの焚き方で半年乾燥の樫の大割に大活躍してもらった。

 

まとめ

今後も樫は最優先で確保していきたい

樫最高!!

 

 

ではまた次回

 

 

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