薪のカビ問題と対策【その4】
もうね、カビとの戦いですね笑
我家の薪サイクルは3年なので薪の乾燥に関しての心配は無いのですが、薪割をした1年目の梅雨〜夏をどう過ごせば薪に厄介な赤いカビが付かないのか?
このカビ問題は地域性が強く関係しています。
私が住んでいるのは高知県の山間部、関東以西の太平洋側に住んでいる方には共感して頂ける内容ではないでしょうか?
このブログに頂いたコメントで長野県に住んでいる方から、長野ではそんなに薪がカビる事は有りませんとのコメントを頂いた事があります。
また、千葉県に住んでいる方も自分と同じようにカビ問題で試行錯誤されてるとの記事を見たことがあります。
最近の気候の変動で海水温が高く、太平洋側の地域は湿った空気の影響が強くなっているのかもしれません、、、
本題です、
ここからはその対策について書いていきます。
【対策その1】
★1列棚による薪の保管
ここまでの記事を読んで頂いた方はわかると思いますが、対策として1列棚による薪の乾燥が有効である実例を既に紹介させて頂きました。
【対策その2】
★ドーナツ型の井桁積み
これは今シーズン(10月以降)に割った薪を既に井桁積みにしてあったのですが、その井桁積みでは赤いカビが発生する事がわかったから苦肉の策を行ったやり方です。
↑写真の奥の2基が今シーズンに積み上げた井桁積み。手前の2基が去年の冬に積み上げた井桁積みです。この手前の井桁積みを崩して自宅に運んだ時に中の薪にカビがビッシリ付いている事がわかりました。
そこで、今シーズン積んだ井桁積みで同じ事をすると今年の梅雨〜夏にカビさせてしまうので、取った対策がコチラ↓
井桁ユニットをくり抜いて、真ん中を空洞にしました。
もうね、ジェンガですよ笑
ドキドキしながら慎重に作業して側から真ん中まで取り除く事が出来ました。
↑この状態では上から見てコ型になっているのですが、真ん中を抜き取ったらまた側に井桁を組み直してドーナツ型にします↓
↑判りずらいかもしれませんが、真ん中をくり抜いたドーナツ型の井桁が2基出来ました。
↑外観は同じですが中が空洞になってます。
※屋根は3月頃にかけます
コレにより風通しは格段にUPしていると思います、さらに真ん中が空洞になる事で煙突効果が発生して効率良く風が流れてくれるのでは?という期待もあります。
ただ、、、真ん中を空洞にする事で井桁ユニットの強度が下がっていると思うのでそこが心配です笑
台風などで崩れない事を祈るばかり笑
めんどくさい作業でしたが、これで成功すればその後ずっとそのやり方を行えば良い訳だから、まあ産み苦しみというヤツですね笑
結果が出るのは今年の秋です♪
【対策その3】
★wood bag&ヒートカバー
もう一つ新たに行った対策があります。
それはwood bagとヒートカバーを使った薪の乾燥方法です↓
ウッドバッグは自分としては初めての試みで、一般的に見てもまだあまり普及していない方法ですが、実際に広島の薪屋さんが行っていて成功例があります。
wood bagついてはまた次回にUPさせて下さい。
ではまた次回
薪のカビ問題と対策【その3】
去年の7月に書いた記事の続編
なぜ続編なのかというと、、、、
大丈夫だと思っていた井桁積みの薪達にも赤カビが発生していた事がわかったからです涙
郊外の風通しの良い場所に井桁積みしている薪達には赤いカビの心配は無いだろうと思っていた、、、
先日今シーズンの消費で空いた自宅の薪棚に移動する為に井桁をバラしたら見事に中からビッシリとカビの生えた薪が出てきた、、、涙
これにより薪の乾燥方法を変える必要がでてきた。
まずは今までの記事のおさらいと、その後の報告から↓
★7月に薪棚から出して雨晒しし直した薪はどうなったのか?
去年の7月に薪棚から出して雨晒しをし直すという、クッソめんどくさい事をやりました。
結局、暫く雨に打たせましたがカビは落ちないので、ホースの水流をジェットにして1本1本薪を洗いました、、、、
まあ雨晒しはカビが発生する前にやらなければ意味が無いので、、、笑
そして梅雨が明けてから薪棚に積み直したのですが、その薪達に新たに赤いカビが生える事は無かった。
実は8月の中旬から9月前半に掛けてもう一度梅雨のような時期間があったのだが、その時に若干青カビが再発生した物もあったけど、それは僅かで、その時に赤いカビは発生しなかった。
これにより薪の雨晒しはカビ対策として有効であるという事が分かった。
しかし!それは薪を1本1本洗ったからであって、薪を積み上げた状態で雨晒しをしてもその効果は薄いと思う。
何故なら薪を積み上げた状態では、薪全体に満遍なく雨がかかる事は無いからだ。
じゃあどうすればいいの!?って事なんですが、やっぱり風通しです。
今年の夏ここ高知は本当に天気が悪くて、長雨が続いたのですが、我家の薪棚で一切カビ(赤カビ)が発生しなかった薪棚があります
コレ↓
↑この薪達は去年5月に割った薪達ですが、それでも赤カビを発生させずに夏を乗り切りました。5月に割ってすぐに梅雨に入るわけだから条件は厳しいのだけど、それでも赤カビが発生しなかったこの薪棚は
1列棚!!
因みに赤カビが大量に発生したクヌギとナラは1月に割った物です。
普通に考えて1月に割った薪の方が断然有利なのに、赤カビが生えたこの薪達の乾燥方法は2列棚と井桁積みでした。
井桁積みと言ってもこんな形で3列×3列でくっつけて積んでるから内部の風通しが最悪だったのだろう、、、↓
この3列の井桁積みから1本薪を取り出します
外側は綺麗な状態
カビだカビだと言ってるけど、黒カビや青カビで黒ずんだ木口なんかは全然OK
むしろカッコいいとすら思っている
これを取り出して中側を見てみると、、、
出ました!
超タチが悪い赤カビがビッシリ!
黒カビは全然OK、青カビは乾燥すれば自然に消えます。
でもこのダマになった赤カビは自然には絶対に取れ無い、、、しかも触るとパウダー状に崩れて、クッソ臭い!!しかも粉を噴く、、、
コレを小さな子供がいる室内に持ち込むのは抵抗がありまして、、、、、涙
結論、
カビは樹液を好むから薪の雨晒しをして表面の樹液を落とす事はカビ対策として有効だが、薪を積み上げた状態での雨晒しでは薪全体が満遍なく雨水で洗われる事は不可能。
コンクリートの上等に薪を平らく並べたりすれば効果はあるのだろうけど、流石にそれはできません笑
あとプールのような物を用意して割った薪を暫く漬けておけば効果は大きいかもしれないが、、、、これまたそんな事出来ませんよね笑
やはり現実的に有効なのは風通しですね、ここ高知のような長雨になりやすい地域ではひと夏越えるまでは1列積みによる乾燥方法が有効だという事が解ってきました。
とはいえ、1列積みは非常に場所をとります。次回はその対策として自分が考えに考えて今シーズン割った薪から取り組む対策を紹介します。
また次回
薪の消費量(2020年1月14日現在)
薪ストーバーに休日は無い
こんばんは薪ブログです
昨日の成人の日は、午前中仕事で午後はひたすら薪運びでした。
自宅以外に二箇所薪を仮置させて貰ってる場所があるのだけど、薪棚が有るのは自宅だけであとは全て井桁積みにして仮置きしている。
仮置きと言ってもこの状態で1〜2年置くのだけど、、、笑
自宅含めて3箇所の置場がある訳だけど、これが結構大変で、1番手間がかかるパターンだと薪を割ってから家の薪棚に積まれるまでに薪が2回移動する。
薪割場→写真の保管場所→自宅
理想は自宅の敷地内で薪割りをしてそのまま薪棚に積めればいいのだけど、、、まあ無いものねだりなわけで笑
しかも井桁に積むのも長期保管でも崩れないように気合い入れて積んでるから結構時間がかかります笑
↑自宅の薪棚ですが、今シーズンの消費で空っぽになっていた手前1スパン2列にも井桁で1年乾かした薪を運んできて入れました。時間切れで全部埋めれなかったけど笑
今回補充した薪を焚くのは再来シーズンとなるから3年乾燥のサイクルだ。
本題ですが、
今シーズン現在までの消費量はコロ薪も合わせて約3㎥です。
前シーズンも同じ時期に薪消費量の中間報告をブログで行っていて、それを読み返すと3.6㎥だった。
前シーズンよりも0.6㎥消費量が減ってるわけだが、これは樹種のレベルUPによるものだと思っている。
どういう事かというと、
前シーズンにメインで焚いていたのはシイだったが、今シーズンは桜、榎、ケヤキ 、樫をメインに焚いている。1月に入ってからは薪界のレジェンドである樫ゾーンに薪棚の順番が回ってきてクッソ暖かい笑
薪貧乏だった前シーズンとは違って今シーズンは余裕もあるのでガッツリ焚いているが、それでも消費量が少ないのは樹種がレベルUPしているからだろう。
薪ストーブの入れ替えで機種が変わった事も消費量に関係しているのでは?とも思うし好感触だが、樹種がレベルUPしているのでそこはあえて比較しないでおく。
いずれにしても今シーズンの我家はめちゃくちゃ暖かい♪
で、話が元に戻って
前半にダラダラ薪移動の愚痴をこぼしたけど、そんな薪移動をガッツリやって、今シーズンの薪作りであと何㎥作ればよいのか?(あと何㎥薪を置けるのか?)が見えてきたのだけど、残りはあと2㎥程度しか置けません涙
今週末に友人とコナラを伐採しに行く事になってるからそれが最後かな?
でも3年サイクルが出来上がっているのだから薪の移動も贅沢言わず黙々とやらなければなりませんね笑
あと、先日割れたバーミキュライトですが、久礼ストーブさんがマッハで対応してくれて割れてから4日後に新品を届けてくれました♪
年明けで忙しい時に有り難う御座いました!
ではまた次回
バーミキュライト割れました〜補修
年末年始は忙しすぎるから嫌い
こんばんは薪ブログです
タイトルどおりバーミキュライトが割れてしまいました笑↓
↑わかるでしょうか?
炉内を覆っているバーミキュライトのよりによって上側が割れて真っ二つになり垂れ下がってます。
炉内に組んである薪に乗っかってる状態笑
コレは薪を組んで焚付けた直後にバーミキュライトが崩れてきた事が分かる写真ですね。
割れた原因は追加薪の時にぶつけてヒビが入っていたのでしょう。
自然に割れる事は考えられないので。
勿論ストーブ屋さんに連絡して新しいバーミキュライトとの交換の段取りはしてますが納期はまだ分からず、って事で補修してストーブ焚いてます↓
割れたバーミキュライトを炉内より取り出して、穴を開けて家にあったステンレスのバーとボルトで固定して何とか使ってます。
↑まあ、補修精度が悪くてだいぶ垂れ下がってますが笑
何度かこの状態で焚いてますが、しっかり炉内温度も上がって問題は感じてません。
意外といけるものです笑
皆さん、バーミキュライトは破損しやすいので注意しましょう汗
薪などぶつけてしまうと割れやすい素材って事は知ってたから注意してたんやけどね、、、、酔っ払った時にぶつけてたのかな?笑
また次回
クヌギで割り納め
イスラの燃焼ダイジェスト動画
暖冬、、、、
こんばんは薪ブログです
イスラの焚付けから熾まで1分程度のダイジェスト動画です。
我家は焚付けの段階である程度しっかり薪を組んだ状態で点火します。
理由は扉を何度も開けたく無いから。
追加無しの焚付け1撃で終わる事もあったりします。
チョコチョコ薪を追加して炎を大きくしていくやり方は面倒くさいし、何より扉を開けるたびにストーブ温度が下がって勿体ないから。
動画で観ると炉内パンパンに薪を詰め込んでるみたいに見えますが、三角積なので薪と薪の間のスペースは結構あります。
焚付け時点での薪の本数は中割6本と子割4本です。
では1分ダイジェストどうぞ↓
ではまた次回
後付けダンパーの取付けとその効果
ダンパーを取り付けた
こんばんは薪ブログです。
以前よりブログでダンパーの取り付けをチラつかせていたが、2週間ほど前にダンパーの取り付け作業をした。
煙突の組み合わせの変更もその時に同時に行った。
変更前と変更後の写真だが、ドラフトスタビライザーの付いているシングルTを上側にした↓
変更前↓
変更後↓
何故こうしたかと言うと、シングル煙突からの輻射熱の恩恵をより受ける為だ。
以前の記事でも書いたが、ドラフトスタビライザーを開けると、そこから上の煙突は室内の空気が入って冷やされる。
せっかくシングル管からの輻射熱の恩恵を受ける為にあえて煙突下部はシングル施工しているのにその距離が短いのはもったいないからだ。
この組み替えの為に伸縮シングルを40mmカットしている。(サンダーでカットした)
入れ替えてみての感想はやはり暖房性能はUPしたと実感している。シングル管から高温の輻射熱を放つ距離が2倍になったのだから当然だ。
そしてダンパーの施工の話しに戻るが、取り付けた状態はこんな感じ↓
全閉した状態でも適度な隙間がある事が写真で分かると思う。
さて、
実際にダンパーを取り付けての感想だが、、、、
やっぱりダンパーがあった方が楽しいし燃費は良くなる。
現在の我家の煙突はドラフトスタビライザー&ダンパーという欲張りな排気コントロールが可能な状態になった。
★オーロラは現れるようになったのか?
オーロラは余裕で出ます!
が、やはりオーロラ燃焼は不完全燃焼をおこして発生させる鑑賞用の炎なので日常ではあえてやりません。
ダンパーを付けてから自分がやってる焚き方を動画で紹介します↓
動画の状態は、熾を沢山炉内に敷き詰めてから薪を2、3本入れてダンパーを閉めてるのですが、透明度の高い炎からしっかりと2次燃焼してる事が伺えると思います。そして炎がスローモーションでめちゃくちゃ綺麗です。
勿論ストーブ温度も下がりません。
この炎はスローではありますがオーロラ燃焼では無いですよね、
コレを私はスーパー2次燃焼と名付けました笑
但しこの焚き方もコツが必要なのでいつもやる訳ではありません。日々暖房器具として使っている薪ストーブでコツが必要な焚き方をいつもやってる時間はありません笑
休日の朝等、時間がある時に楽しんでます❤︎
ダンパーを付けてからの日々の焚き方を以下に紹介します↓
①焚付け↓
②煙突根本温度300度以上でスタビライザーを開けて巡航運転↓
③室内温度が上がるまで適度に追加薪↓
④室温が上がって全て熾になったらダンパーを閉める
こんな感じです。
ダンパーを付ける事で燃費が良くなるというのは薪が長く燃えるのでは無く、熾が長持するという事です。
結果、追加薪が1回~0.5回分は確実に減ったと思います。
コレって何気に凄い事で、1日当たりの追加薪が3本減ったとして、厳冬期の12月〜2月だけで換算すると約90日です。3本×90日で270本の薪の消費が減るという事です。270本と言えば約0.5㎥ぐらいでしょうか?
ストーブを焚くシーズン全体(11月〜4月)で考えると更に消費量は減ると考えてよいと思います。
日々の使用でダンパーの恩恵を最も感じるのは
排気が最小限に絞れられる事で熾の寿命は確実にUpするし、外気導入の無い我家の環境で隙間風の循環も最小限になる事で本当に部屋の暖かさが持続します。この点は完全にドラフトスタビライザーの上を行きます。
巡航運転はオートマチックなドラフトスタビライザーに任せて、熾の持続と部屋の保温はダンパーが良い仕事をしてくれるという感じ。
我家の排気システムは最強になった!ダンパー取り付けは大正解だったと思います。
今度イスラによるオーロラ燃焼の動画もUPしますね
ではまた次回